能力開発の規定要因

というものを読んでいます。
「能力開発をした」を1、「能力開発をしなかった」を0とする、ダミー変数を被説明変数にした、ロジットだかプロビットだか忘れましたが、そのような分析手法を用いた結果を。

正直、結構長くて疲れる。けれど、なかなか読みごたえがある。
でも、自分がもとの数式が示すものがよくわからないのが、一番の欠点(数式自体は出てこないけれど、分析結果を解釈するためには、元の式をどうしたら、こうなるのかがわからないとだめだと思うので)だと感ずる。

で、結果は、なかなか面白いものでした。
正規雇用でももちろん職業能力を開発している(されている)こともあるけれども、
そのような企業は、非正規雇用が辞めやすいところほど、取り組んでいるという事実。
他の要因をコントロールしたうえでの結果です。

そのほか、人的資源管理制度が整っている企業ほど、
正規雇用にも能力開発をさせている、という。ま、当然といえば当然なのかもしれませんが、きちんと分析されているものってどれくらいあるのかな〜と改めて考えられます。

マスコミが唱えるものは、あくまでも目立つ部分であって、
そこだけを鵜呑みにしすぎてはいけないな〜とね。