外注処理か組織内処理か


表題のとおり、どちらを用いる方がコストが安く済むのか、というはなし。

いつだったかなぁ?
就職活動をしていたころだったかなぁ?

行く先々で、「アウトソーシング」という言葉を耳にしたと思います。
それは、「アウトソーシング」されたのか、
アウトソーシング」したのか。

……きっと、前者でしょう。
なにせ、大きい企業に行ったわけではないので。

要は、外注であって、仕事を請け負っているということ、でしょう?
自社は、大手○○社の製品を手掛けています。
これが企業名を売る宣伝文句です。


今思えば、なんでそんなところばかり目にしていたのかというと謎なのです。

話を戻して、

それって、大手企業の系列企業というわけではなく、
完全下請なのか、
単に1回だけ取れた仕事なのかは、わかりません。

いや、それ自体がいい悪いとかではなくて、
結局外注処理してしまうことで、自社組織内から育て上げるものはないのかなぁ…と。

OEMですか?
それとも、組織内でより効率的にできるようなシステムを作ってもらっているのか。

請け負った仕事がどのレベルにあって、どこで採用されるのか。
それとも、OEMであるのか。
OEMというのも変か。おそらく、それはモジュールでしょうから。


書きたいはなしと全然違うものになったなぁ…。

と、その点に関して、違った採用の視点ではなしを考えてみようか。

企業としては、優秀な人材を集めたい。
しかし、優秀な人材は、より大きな企業に先に奪われる。
なぜ、大きな企業に先に奪われるのかを考えてみると、
目に見えてわかりそうなものは、待遇がいいこと、企業ブランドでしょうか。

待遇がいいのは、目先だけの待遇ではなく、企業内労働市場で上手に競争を続けられたら、ゆくゆくはより高所得に結び付く可能性が他より高いといえそうかもしれない。

それだけ、職業能力を開発する機会が得られ、かつより多くの人脈を築くことができるかもしれない。

大企業と中小企業とで、仕事の質はどの程度異なるのか、それを実証するすべはありませんが、
たとえば、利益やお金を動かす単位だけで判断するならば、大企業の仕事とは中小のそれより求められるもの(能力や質といえるのかはわからない)が異なるのかもしれない。

情報の非対称性が生じていないことを想定するならば(非対称性が生じていても、それを埋め合わせるだけの能力や機会があればいい)、
より所得を得られるようなものを選択する、かつ仕事としても面白いと思えるようなものを選ぶという可能性がある。


そうなると、情報をより得られやすい大企業に優秀な人材が集中する可能性がある。
情報をより得られやすいのがなぜ大企業なのか。それは、すでにそういう優秀な人材が大企業に入っているという事実が生じる。学歴がものをいうわけではないけれども、OB・OGがいるところほど、より情報を収集しやすいことはいうまでもない(私は、このOB・OGを頼るのは好きではない。これは、アンフェアでしかないと思う。誰にでも同じ情報を与えてくれる保証はない。かつ、もし行うならば企業がOB・OGではなく、一先輩として誰にでも同じ情報を与える(引き出させるのではなく、与える)ことが行われるべきであると考える)。

この優秀な人材という言葉は、「企業にとって」であって、労働者自身が「優秀」と思っているものと企業にとっての優秀とは、一致しないことはいうまでもない(頭が良ければいいという次元ではないことで、もっと多角的に評価されるべき内容であること。)。


そうすると、大企業で行う仕事と中小企業で行う仕事では、若干異なってくるかもしれない。
自社で生産する方が得か、外注すべきかと考える一間ができる。
自社で生産して時間をロスするよりも、外へ出して誰かに請け負ってもらうことで、他の仕事に集中できる。つまり、他に回す時間をお金で買うということ。

それによって、仕事が下に回ってくる。しかし、上で行う仕事は、そのように下に回さない方が得策なものを処理することが望ましいものに限られてくる。

仕事の二重構造が発生してくる。
自社で行わなくてもいい仕事は外で間に合わせる。



外に出すことで、利益が確保できるかもしれないけれども、
その仕事に対する理解がなくなることは困らないのか、が疑問に思うこと。

いつでもやってくれるところがあればいいけど、
必ずしも永続的にその関係が続くわけではない。

囚人のジレンマの繰り返しゲームを想定して、
いつまでも同じ状況が続くのならば(無限回)、裏切らずに信頼関係を保ち続けることの方が利得はあるかもしれない。

しかし、状況は変わる可能性があって、
仕事を出す、受ける側のパワーバランスの変化によって、
どちらかがより強くなることもありうる。

つまり、今の関係を続けられる保証はない。
そのときにスイッチングコストを負担するようになる。
場合によっては、そこ無しには成り立たなくなるような関係性を築くようになるかもしれない。


外注に出すことも取引費用がかかるのだよ、ということを書きたかったのですが(自社組織内での処理も取引費用がかかるけれどもそれ以上にかかることを記したかった)、


たとえ話をすることで話がそれたり、
整理しながら書こうと思ったら、寒くてそれどころでなくなったのもあって、

すげぇ、ぐだぐだになってしまいました。
でも、組織の経済学(場合によっては、企業経済学とも、制度経済学の分野にも入る)の理論をちょっともじってかんがえてみることは、なかなか面白い。


もう少し、じっくり考えてから、再度書いてみたいですね。