若年失業率

過去最悪の数字だとか。
確かに10%越えを見た記憶はありますが、
14%?

どこの国の話?
フランスのこと?


と、日本ですね。
中卒と高卒を合わせた数字なのでしょうか。

従来より、若年層の失業率は高く、かつ入職率も高かった。
だから、そこまで心配するほどのものでもなかったのが、
2000年前までの話。

2000年ごろから、若年をターゲットとした政策が取られたり、
中高年の生活が大変な層(失業したら家族を路頭に迷わせる)というようなところだけでなく、

若年にも目を向けるようになった。


で、14%か。ずいぶんな数値ですね。
これだけ見てるとひどいと感じます。
無論、思っている以上に酷い状況なのだろうと。


この年齢層だけをターゲットにしたものではないですが、
総務省統計局「労働力調査」より、

完全失業者が仕事に就けない理由をみると、
(1)希望する種類の仕事がない
(2)年齢のミスマッチ
(3)条件にこだわらず仕事がない
(4)勤務時間や休日が希望に合わない
(5)技能や技術が条件とミスマッチ
(6)処遇が希望に合わない

このうち、(3)の実数が対前年から2倍以上に膨れ上がっている。

(1)(2)(4)(5)(6)はミスマッチによるもの。

しかし、ミスマッチでも自己都合的なものと非自発的なものに分けることができようか。

(1)(4)(6)は自己都合といえそうか。
(2)(5)はどうしようもないというものか。

(2)(5)は選びたくても、選べない(求められる条件が厳しいため)といえそうではないか。

それにしても、条件にこだわらず仕事がないというのももう少し分解が必要で、

それは、(1)に付随するものなのかどうか。
関係ないのかな。関係あるならば、(1)の付問としそうだし。


(3)の構成について、年齢層で見れば、その割合は11〜16%の間にある。
55歳以上で多いですね。

逆に若年で気になるのは、(5)の技能のミスマッチ。
これは、職業能力を高めなければ解決しようもないだろうけれど、
企業が職業能力開発をあるていどしてくれる所でないと、
いつまでたってもミスマッチが生じうる可能性もあるかもしれない。

本人が希望を変えれば、また違った結果にはなるだろうから、そのうち解決するかもしれない。景気回復に向かえば、未経験でも雇用してくれて、職業能力開発をきちんとしてくれる企業も出てくるかもしれない。


若年失業をどう改善するのか(改善していくのか)。
とりあえず、マスコミのニュースの見出しの失業率のあまりの高さに驚いた。