世帯所得がどうだとか
日経の三面記事に世帯の所得が減少したという記事がありました。
さて、このような記事を見るたびに思うのですが、もう少し根拠となる情報を欲しいと感ずるのです。
正確な比較ができているのかどうかがちょっと怪しいのかなぁ。給与所得が云々というのは、低所得世帯が増えた可能性はあるでしょう。でも、世帯そのものが変化があるならば、その変化分を考慮しなければ、より正確なものとはいえない。
上記の、低所得世帯が増えたのは、核家族化や若年者の一人世帯が増えたからかもしれない。
そうなれば、「世帯の所得」ですから、稼ぐ人が減れば世帯の所得は下がる。
大竹文雄先生が『日本の不平等』(日本評論社)で指摘していたように、格差を語るには世帯が原因にあるのかなと。
雇用形態の多様化も要因にはあるでしょうけど、世帯の収入が減った要因はそんなに単純でもないような気がします。