就職率


日本経済新聞に出ていたのですが、
就職率が今年は8割程度とのことです(1面記事の見出しくらいしか読んでません)。
この就職率は、
もちろん内定者は分母にも分子にも入る。
分母には、現在就職活動中の者が入ります。

なので、諦めちゃった場合には、入りません。
注意が必要です。

急遽、大学院や専門学校に進路変更した者は対象外です。


来年3月(2011年3月卒業者)はどうなるでしょう?
採用を減らすようなことをどこかで目にした記憶があります。

無論、個々の企業レベルとマクロで見たときの差は違うので、
一概に同様の動きを示すとは言えませんが、

世代効果はこの数年の間にくっきり出るでしょうか。


世代効果を分析したものを以前読んだ記憶がありますが(玄田先生とか)、
卒業年次だったか、その前年だったかうろ覚えですが、
失業率が高い年次に卒業した世代ほど、所得が低い傾向がある(世代だから、コホートで分析だったかな?)そうな。


タイミングをあえて遅らせることは、その後にどう影響を与えるのか?

タイミングをずらすことで、好況時に就職ができるのか。
それとも今と大して変わらない状況で就職することになるのか。
さらに何かが起きて不況時に就職することになるのか。


この世代効果と同時にヒステリシス効果も注目しておいた方がいいかも知れません。


そもそも、就職率の就職は、無期雇用だけを指すのかはわかりませんが、
有期雇用であった場合には、その就職率に含まれるのか。

職に就くけれど、無期雇用じゃなきゃ「就職」じゃないのか。

就職率に含まれないならば、卒業時の選択がその後の賃金にどのように影響を与えるのか。
職業能力を積むことができていないだろうから、賃金が低くなるのか。

人的資本が蓄積されていると見做されないために、賃金が低くなる。しかし、人的資本が蓄積されているかどうかなんて、「人事考課」や「面接」でどこまで正確に測れるのかはわからない。


面倒でも冷静に情報を得るようにしてほしいですね。