玉虫色

郵政民営化

評価は…

最低限な部分は越えられたとはいえ、やっぱり自民党に配慮しすぎな気がしてなりません。
2017年に完全民営化となりますが、

その後に株式の買戻しは「可」ですから。

結局、民営化してもまた政府の元に戻ってきてしまう可能性は否めないわけです。


そりゃ、株式を上場させれば、市場での売買になりますから、どのように評価するのかはマーケット次第になります。

需給の一致を目指して、価格が変動するでしょう。
2017年にはどのように、郵貯簡保の総資産額が変動してるかはわかりませんが、
現行のままで行くのであれば(350兆円)、株は買いが優勢になり、初日の終値は上場価格よりも高い価格を示して終わるのは、なんとなく見えそうな気がします。

そもそも、初日の価格は買いが多すぎて、高値をつけるのが殆どですから。ここ近年のものを見ていても。まぁ、一部には例外はあります。

それでも、いつしか均衡価格が出来てくるわけですし、3ヶ月の平均価格を下回ったところで買いを入れれば、十分なタイミングになるのではないかと思います。すぐに買い戻すという考えでなければですし、価格がどのように変動していくかはわかりませんけどね。


株価が上がってしまえば、買戻しもしづらくなるかもしれない。そういう結果を自民党内ではくすぶっていますし、首相のやり方に対しての感情論にもなっていますし。


結局は、党側の「郵便局の全国配置の義務付け」はあるわけだし、非公務員であっても、「資格を付与」することは確定済み。全職員でないにしても、です。最初の頃から見てみると、かなり党側に配慮した…しすぎた結果に終わってると思うのですが。

なんでもかんでも、市場主義で片付けるわけにはいかなくても、
政治が介入しすぎている現状には、問題が多すぎ。政治での調整が必要なのは否めなくても、政治が介入しては市場機能を狂わせかねない。


そのうえ、減税されているわで、優遇されてます。まぁ、一気に競争力をつけるには、金融市場の他企業と同等の競争条件にするべきなのですが、扱う商品は2007年時点にはわずかながら差がありますからね。

商品力に。

扱える商品を民間並みにすると、民間金融機関を圧迫してしまうため、そこのところの調整があるわけですが。うーん。民間からしたらはた迷惑なのかもしれませんね。資産の多い競合相手が出てくるわけですから。


2007年4月までの郵政公社郵貯簡保の預け入れは国債で運用することも決められていますし。国債の評価が低いくせに日本国債金利は低いし。国債金利が跳ね上がったら、財政は逼迫していきますし。抱えてる問題は郵政のことだけじゃない…。


さて、どのようになるのやら…。




それと、徐々に市場主義の考え方が弱まってるな。自分の中で。そんな自分に少し危機感を…。政治があまり介入しない考えを自身で持つのを忘れてるような気がしてならない。