カルフール

カルフール

総合小売市場

日本市場に4,5年くらい前に市場参入してきたカルフールが撤退する模様で。
日本の総合小売市場では世界レベルといえど、勝手が違うために早くも撤退。

日本の総合小売では、イトーヨーカ堂、イオン、ダイエー西友と大手を連ねていますが、カルフール外資で他の総合スーパーとの統合を望むのでなく、独自路線で走っていたわけですが。

失敗。

でしたね。
総合スーパーにせよ、立地がものを言うのではないかと思うんですけれどね。
郊外型の大手といえど郊外で競合店が連ねていれば、全部を見て回るはずもなく、広告で安い商品を比較して、メインで欲しいものがあるところで他のものを購入する比率が高くなるのではないかと。

ダイエーとの連携が…

丸紅とアドバンテッジ・パートナーズとの連合がダイエーの再建をはかることになりましたが、産業再生機構入りをするもっと以前、カルフールと連携するのではないか…という話も一部で上がっていました。

その相手先のダイエー産業再生機構で再建へと動き出し、
総合スーパーとしてでの存続よりも、食品スーパーに重点を置くようになり、

さてさて、どうなるのか。
産業再生機構は、当初イオンに軍配を上げると予想されていたのに、
イオンの総合スーパーとして存続させたいという思いと、
丸紅連合の産業再生機構寄りの食品スーパーとしての存続、

産業再生機構は自案に近い丸紅を選択したもようで。


カルフールダイエーと連携していたら、また変わっていたでしょうね。勢力図が。

外資

総合スーパーの外資参入として、ウォルマートがあげられますが、
西友と手を組んでいるものの、成功といえるのかどうか。

一昔前に、大幅の人員削減に動き出すなど、大幅に見直しを図っていましたが、
最近では、安定的になっているのでしょうか。

西友は広告で「○○が安い! 特売!!」と宣伝していたものの、
ウォルマート流では、エブリデーロープライス(everyday low price)と常に安いという印象を与えるという手法をとっていました。

企業戦略としては、どれがいいのかなんて結果で見るしかないのでしょうが、
比較してみると、前者の方が日本人受けしたのかなと思いますし。

また広告を入れるようになったと聞きますしね。

毎日行けば安いのはわかるけれど、
今日はこれが特売という方が印象が強いのかな…と。

日本と他国では根底にある文化も違いますしね。現時点で受け入れられる手法を選ぶのはいい選択だと思います。自国流というだけでは、なかなか受け入れられないし、統合なり提携なりするのであれば、もともとのサービスにプラスアルファできるようにしていかないと。

イオンが引き受け

そんな中で撤退するカルフールですが、イオンに買い取ってもらうことで決着したそうです。当初は、高い見積価格だったそうですが、

それじゃ買えないよ

と拒否されて、さらに価格を下げて交渉成立へ。

カルフールの店舗って8店舗ほどしかなかったのですね。
フランスの大手ということだったし、もう少しあるのかな…と思ったら、

思ったよりも少なめで。
しばらくは「カルフール」という名前は存続させていくそうなので、「カルフール」と称してイオンが運営をするようで。

総合スーパー不振

ダイエー産業再生機構入りし、食品スーパーとして今後は存続を図るのか、また総合スーパーに戻していくのかはわからないにせよ、

最近、スーパーが利益を大きく出してるという話は聞かないな…と。
イトーヨーカ堂が頑張ってるなとは思いますけれどね。

出店を伸ばしていけるのか、不採算店舗は淘汰されていくのか、
市場内だけでなく、1つの企業だけの戦略を見るのもなかなか面白いものですよね。観察するうえでは。

さて、またどこかがどこかを買収したりするのでしょうかね。