暇つぶしパート

かつての社会経済国民会議白書で、今の社会経済生産性本部かな?
「暇つぶしパート」という言葉があったそうな。
暇つぶしパートを追い出せ…とか、そんなニュアンス。

短時間勤務のパートタイマーをそのように見ていたようです。
今はどうなんでしょうね?

確かに、人手がものすごくほしいときには短時間パートでも企業は望むかと思いますが、
今でも必要な時間に割り当てられる短時間パートは求められますが、

パート1人を雇用するときの、賃金以外のコスト負担が生じる。
パート(4時間)2人とフルタイム(8時間)1人。

コストとしては、フルタイム1人雇用した方が安上がりな面もあるでしょう。
無論、8時間以降の勤務には割増賃金が発生しますが(1.25倍以上)。

でも、能率としてみたときはどうなのでしょうか?
エンジンがかかるのはいつ?
それはどれだけ維持できる?

「暇つぶしパート」ね。
一度、目にしてみたいですね。そこでの議論。


コスト云々で、
短時間でしか働かない者の面倒なんて見てやらないよというようなものなのか。
要は、配偶者控除(特別控除含む)の範囲内で働くために就業調整をしなければならないパート労働者は、
どうなのか? というところなんでしょうけどね。

この制度については、その制度があるから短時間で済むような自発的な労働供給をしているという議論もあれば、
その制度があるから、非自発的に短時間労働でしか働けなくなるんだという議論もある。

制度が制約しているのか、それとも推し進めているのか。


とまぁ、こんなことを書いていたら、
怒られそうな気もしますが…。

仕方ないじゃん。そのような記述を見つけてしまったのだから。



「あなたは暇つぶしのために働いていますか?」

と。あなたはどうこたえる?



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労働供給の制約については、安部由起子・大竹文雄(1995)で議論があったような気がします。
社会保障研究とか、そのような雑誌です。
人口問題研究所(もう少し違った名前かと思いますが)、
そこでPDFファイルで読めるはずです。関心ある方はそちらで勉強してください。

私は読んでいないので、そこで何が議論されたことはわかりませんが、
性労働を考えるならば、そこの議論は外せないかもしれませんね。

この前仕事で探したときの論文検索でひっかかったので、一応記載。