死者への祈り

死者への祈り

命日はいつだったのか…

今日、ある所を歩いていると、
知人の亡くなった場所を偶然にも歩いていました。

そういえば、そろそろ命日だったはず…。

2年前の10月のある日のことでした。
その方が亡くなったのは。


特に親しい間ではなく、ただの後輩だったのですが、
自分より年下の方が亡くなると、

衝撃が強いものです。

当時は、ショックが強く、訃報を聞いたときは頭の中が一瞬真っ白になったことを記憶しています。

今でも、その知人の顔は覚えていますが、
いつしか忘れていくんだな…と実感しました。

今日、たまたま、その場所を通ったこともありますが、
死者はその家族、親しい友人の間でないと、強く記憶にとどめておくことは難しいのだなと改めて感じました。

できるだけ、どこかでその場所を避けていたのかも知れません。
以前は、通るたびに一度手を合わせていたものですが、
今日は手を合わせることさえしなくなっていた自分に後で気づきました。

今思うと、足を止めておくべきだったと思うのですが、

こうして記憶に留めておけるのはいつまでだろうと思うと、淋しくなります。



もし、いつか自分が死んだとき、

このようにして人の中で風化していくのだな…と考えさせられました。